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竜馬はこの清河が好きではなかった【本の言葉】

 幕末の史劇は、清河八郎が幕を開け、坂本竜馬が閉じた、といわれるが、竜馬はこの清河が好きではなかった。たったひとつ、人間への愛情が足りない。万能があるくせに。・・・

(竜馬がゆく3 司馬遼太郎 新潮文庫)

 奇策の人・清河八郎と、融通無碍(ゆうずうむげ)にして王道を採る真の戦略家・坂本竜馬を、本作におおいては、しばしば対比的に描かれる。むろん、司馬遼太郎の美感によるものであり、竜馬を際立たせる創作上の演出であるが、清河には少し同情する部分がある。

 たいていの場合は、人格や人生の欠落が他人への関わり促し、その
依存関係や互恵関係の中で、他人への愛情を培う基盤を積み上げていくものである。無論、 特殊な経験や生まれや育ちの良さが愛情深い人間を形成するケースもあるが、感謝とは窮地において与えられた時、本当のありがたみを知るのではないだろう か。

 
富裕な士分の出で、万能であった清河が人間への愛情を欠いたというのであれば、それは無理もないことなのかも知れない。


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