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K-20 怪人二十面相・伝【行者の聴いた観た読んだ】

【総評】1.5/5点 

 想像以上に面白かった等等の好意的なレビューを受けて、ゲバラを避けて臨んだ本作。皆さん「想像以上」とは、相当に酷いものを想像されていたというこでしょうか?私には普通に「?」な作品でした。

 「日本テレビ開局55周年記念映画」ということですが、周年記念事業の難しいところでしょうか。舞台裏を想像してしまいます。

 時間のある方は、ツッコミどころを味わいながら、TV放映等無料で楽しまれては、如何でしょうか。

本作の詳細はこちらから↓

K-20 怪人二十面相・伝@映画生活

・・・

 愚生、もとより他人様の生業、営業行為を妨害する意図はなく、亦、製作物には可能な限り好意的でありたい、よい部分を汲みたいと心がけてはおるのですが、、、

 まず、松たか子さんのお嬢様。おてんば「あんみつ姫」ぶりに閉口。新春かくし芸大会を見る思いがしました。それほど典型的かつ、深みが乏しい。かなり無理な設定にも、全て「良家の子女のたしなみ☆」で済まされては、、、ベテラン俳優陣も「典型的」な人物像を演じるばかりで、味わいがない。

 もちろん、エンターティメントなので、演技は総じてライトになるものですが、一定の水準には届いて欲しい。皆さん「他の誰がやっても同じ」、という感じです。主演級の方々の個性が活かされていないように受け止められました。

 一方で何故か、蛇足的に凝る小林少年の人物設定、演出。脇を固める人物は、過不足なく描くのが鉄則ではないでしょうか。濃淡のバランスを欠いているように思われます。

 特に不必要な架空の設定、この中における社会情勢への中途半端なオマージュ。これも如何なものか。華族やファシズムが1950年代にどのような形式で延長されているのか、これに対する洞察というものが見られません。

 「極端な格差社会」ということですが、それは自由な競争がもたらすものではないでしょうか?統制的な国家社会主義の下では、ほとんどの人は平等です。その貧しさにおいて。わずか一部に特権階級がいるのは「格差社会」ではなく、むしろ「階級社会」でしょう。

 そして、ミステリィにおいて何よりも重要な、「どんでん返し」、これの凡庸さ。多くの人は最初から真犯人を知っていたのでは?あるいは知っていたとしても、それが解明されるまでのプロセスに唸らせられるものがないと、ミステリィの旨みはほとんど無くなってしまうように思えます。

 「日本テレビ開局55周年記念映画」ということですから、その製作過程には様々なオーダーが横から割り込んだように思われます。出資者が存在する商品には、不可避的な現象ですが、エンドユーザーが満足できないシロモノとなってしまえば、誰の利益にもならんのです。

  國村隼はモーガン・フリーマン?映画「バットマン」シリーズを思わせるような設定、アイテムと、エンディングの次回作もあるでよ!という雰囲気。そうですか。それなら、次こそは、がんばってください。

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 K-20 怪人二十面相・伝を観てきましたが、記事にするのが相変わらず遅くなっちゃいました。 [続きを読む]

受信: 2009/01/25 11:28

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