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映画「レッドクリフ・PART1」レビュー【行者の聴いた観た読んだ】

【総評】2.5/5点 

 「寒い」との噂も「涼しい」程度。俳優は良く、孔明と周喩のお琴によるジャムセッションが聴けるなど見所もあるが、映画としての完成度は微妙。また「三国志を知る」という観点からも難しいものがある。

 お時間にゆとりのある方に割引の日、時間帯での鑑賞をお勧めします。

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【詳報】
 東アジアのベストセラー・三国志の世界を完全映画化した!との触れ込みの映画「レッドクリフ」(赤壁って意味)。ネットでは試写会を観たであろう諸兄の「寒い!」との声も上がっておりましたが、私の感想としては、「寒い」というほどのものではなく、せいぜい「涼しい」くらいのものでした。で、好ましかった点を中心に、、

 まず、俳優がよかった。不安視された金城武さんの諸葛孔明が、

実はハマっていたように思えます。穏やかさと冷静さ、そしてユーモアのあるハンサムガイの孔明は、人形劇やら漫画まで含めて、これまで私が観てきた孔明の中で最もイメージに適うものでした。

 曹操もまた良し。ただの悪役にとどまらない曹操の人間的な魅力がキチンと描かれていた。また、次男坊の三代目・孫権の独特の屈折した感じもうまく 演じられていたように思います。さらに、関羽については顔はイメージどおり。が、声が少し高いのが、ちょっと私のイメージとは違っていました。

 この他、女優さんらも美しく、劉備や張飛もそれらしくて、配役は全般的に納得。が、肝心要の主役、周喩が、、、

 周喩を演じたトニーレオンさんは言わずとしてた名優で、本作でもその力を十分に発揮していました。が、私(そして多分多くの日本人)の抱く周喩のイメージと違っておったように思います。それは思うに(古代)中国における「美」という文字のイメージと(現代)日本における「美」という文字のイメージの違いに由来するのではないでしょうか?

 いずれ詳しく調べたいと思いますが、そもそも「美」という漢字は、「羊」「大」という二文字の組み合わせで、(食用として、贄として)大きくて立派な羊、ということに由来しているようです。

 ところで、現代日本における「美」のイメージは、きれいで女性的なものに付託されるケースが多いように思います。

 周喩は「美周郎」とあだ名されたそうですが、それを「立派な周さん」と解するのと、「きれいな周さん」と解するのとでは、画にした時の姿はおのずと違ってくるように思います。そのあたりが、今回の頼もしいトニー周喩から受けた私(及びきっと多くの三国志日本人ファン)の違和感の原因かも知れません。

まあ、日本のコミックの周喩があまりに中性的に描かれすぎているのかも。

 ということで、満足な点、興味深い点も多かった「レッドクリフ・PART1」。しかしながら、映画としての完成度は「微妙」といわざる得ないので、映画の日やレディースデー、レイトショーでの鑑賞をお勧めします。どうしても歴 史的事跡をなぞる部分が物語の進行上必要なようですが、教科書的なものでなく、面白い映画にするならいっそ人間物語を強調するというのもテではなかったか と思います。

今回の作品では孔明と周喩の友情という、これまで見られることの無かった切り口が主題となっていますが、それはいいにしても、周喩と孫権の兄、孫策 との深い絆にも触れて欲しかった。そうすると大喬(孫策の妻です)・小喬姉妹のことについても触れることになり、周喩と小喬の夫婦愛に深みと複雑さが加わ るように思います。

さて、この「レッドクリフ・PART1」をもって、初めて三国志に触れる人がその面白さの一端を知ることができるか?といえば、残念ながらそれは否でしょう。三 国志という長大な群像劇は、登場する様々な人物・英傑達の生き様に思いはせながら、ゆっくりと時間をかけて味わうもののように思います。

「レッドクリフ PartI」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

レッドクリフ Part I@映画生活


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受信: 2008/11/13 00:59

» 【映画】レッドクリフ Part I [新!やさぐれ日記]
▼動機 今月末期限の無料鑑賞券を使うため ▼感想 つみきみほがでてた。 ▼満足度 ------- おいとき ▼あらすじ はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操(チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだった。 ▼コメント 三国志は高校生のときに横山光輝の描いた漫画版を... [続きを読む]

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