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そのうち三国志を読む君へ【DB】

 GW中の例年の行事?『読むぜ!三国志』のアップデートですが、本年は、いよいよ三国志を読もうという皆さんへの入門ガイダンスとして、本稿を綴ります。題して『そのうち三国志を読む君へ』。タイトルの雰囲気は、TVドラマ『そのうち結婚する君へ』って感じカナ、、フフッ。

 と、惚(とぼ)けたことを申しつつ、本題。『そのうち三国志を読む君へ』、始めます。

 
『そのうち三国志を読む君へ』

1 三国志とは

(1) 時代背景
   古代中国の英雄物語です。時代は2世紀末から3世紀にかけて.。日本で言えば、卑弥呼の時代といえばよいかと思います。長く続いた漢帝国が、魏・蜀・呉の三つの国に分裂していく過程での英雄、知者が活躍する群像劇です。

(2) 正史と演義
   三国志には歴史書としての三国志と、物語としての三国志があります。これらを区分するために、それぞれ正史(歴史書)と演義(物語)呼びならわしています。ちなみに正史は魏・蜀・呉のそれぞれ三国の歴史書があります。

(3) 何故面白いのか
   時代が大きく変わる混乱期に、様々な人物が、それぞれが思う新時代を切り拓くために強く、したたか生きていく、その姿に読者は憬れや共感を抱き、それが三国志の魅力になっています。

 

2 三国志の登場人物

(1)劉備・関羽・張飛(りゅうび・かんう・ちょうひ)
三国志演義の主人公です。死を共にする契りを結んだ、義兄弟です。

(2)諸葛亮(孔明)(しょかつりょう こうめい)
三国志演義後半の主人公。劉備の参謀(軍師といいます)です。後に蜀の国の丞相(総理大臣)となります。

(3)曹操(そうそう)
知勇兼備の野心家、劉備のライバルです。漢の国の丞相となります。魏の国の基礎をつくる三国志事実上の主人公です。

(4)孫権(そんけん)
呉の国の盟主です。劉備や曹操らと天下を争う第三勢力です。

その他、趙雲、馬超、周喩、司馬懿ら豪傑や知者ら、一癖も二癖もある魅力的な人物がひしめきます。

 

3 三国志の名場面

(1)桃園の誓い
劉備・関羽・張飛の三人が義兄弟の契りを結ぶ物語のブロロ一グ。これは、三人が主従であったのですが、兄弟のように寝食を共にしたという史実に基づく創作です。

(2)函谷関の戦い

関羽と張飛が、三国志中最強の武将、呂布が激突します。帝を擁して、漢帝国を私物化する董卓(とうたく)と、曹操を中心にした連合軍が函谷関で対峙。この戦いは、連合軍が勝利するも、董卓の遷都によって、洛陽の都は焦土と化して、連合軍側も解散してしまいます。中央政府が求心力を失い、群雄割拠の時代に入ります。

(3)官渡(かんと)の戦い
呂布による董卓の暗殺後、帝を奪回して求心力を強めたのは曹操でした。一方、北方の雄・名門の袁紹(えんしょう)も着実に勢力を拡大してきました。両雄ならび立たずの言葉どおり、曹操と袁紹は雌雄を決します。曹操が奇策によって数的不利を覆して袁紹に勝利。中原(中国の中央部です)における曹操の覇権が確立します。

(4)三顧(さんこ)の礼

ライバルの曹操が、袁紹を倒し天下に覇をとなるえる一方で、劉備は未だ宿無し将軍の身分でした。劉備は、関羽・張飛・趙雲らの豪傑を従えながらも、自立することの出来ないのは、自分が向かうべき方向が不明確であることに気づきます。その折りに、俗世を捨て暮らす、知恵ある若者の存在を知ります。その若者の名は諸葛孔明。劉備は20歳も歳若い孔明を三度も訪れて、(これを三顧の礼といいます)自分の参謀に向かえます。孔明は当面の戦略として、劉備に『天下三分の計』すなわち中国を三つに分けて治める方針を授けます。

(5)赤壁の戦い

三国志最大の見せ場です。天下統一をめざす曹操と、これに対する劉備・孫権の連合軍が、長江流域の赤壁で水乗戦を展開します。孫権の参謀、周喩の活躍で連合軍側が勝利。劉備と孫権が快進撃を続けてきた曹操の勢いを止め、これを機に三国鼎立の時代が始まることになります。ほうほうの体で戦場から逃げる曹操を関羽が義によって見逃すシーンは演義の最大の見せ場のひとつ。でも、これは史実ではありません。

(6)漢中争奪戦と関羽の死
赤壁の一戦により天下は三分されました。北方から中原に覇をとなえる曹操、南方に播拠する孫一門。南西の地、蜀に本拠を構えることになった劉備たち。魏と蜀の緩衝地である漢中の争奪戦は、魏の名将、夏候淵を敗死させ劉備側の勝利に終わります。この魏の混乱期に、別動隊を率いる関羽は中原を目指して北上しますが、同盟国の呉に背後を突かれて戦死します

(7)秋風の五丈原
関羽の死を契機として時代は大きく動き出します。曹操、劉備ら英雄は次々と死に、蜀の孔明と魏の司馬懿が争う時代に入ります。先主、劉備の意志を継いで中原に漢帝国の再興を目指す孔明と、これを迎え撃つ司馬懿。戦いは数度にわたるも決着が着きません。宿願も虚しく、孔明は、ついに陣中(五丈原)で天命が尽きます。主を失って戦場を去る蜀軍に、好機とばかり追撃をかけようとする司馬懿ですが、蜀軍の陣形の見事さに舌をまいて却って撤退を選びます。これが世に言う「死せる孔明、生ける仲達(司馬懿)を走らせる」というものです。

(8)三国のその後
孔明の死後30年後に、蜀は魏に併合されます。魏では司馬懿の孫がク一デタ一を成功させ晋を興します。晋は孫権亡きあとの弱体化した呉を屈服させ、ここに三国時代か終焉します。


4 最新の三国志事情

昭和末期にNHK人形劇とパソコンゲームで青少年を中心に人気が沸騰した三国志。平成に入ってからは青年誌の曹操を主人公にしたコミック『蒼天航路』の人気やインターネットのBBSでの盛り上がり、また家庭用コンピュータゲーム『三国無双』の少年らからの支持で、若者を中心に日本における三国志の人気と知名度は非常に高いものとなりました。最近では一般のファンが物語にあきたらず、正史三国志を読んで、無名の人物に光を当てるといったことも行われています。

 ・2ちゃんねる【三国戦国板】・・・巨大掲示板「2ちゃんねる」の三国志ファン集いの砦

 

5 三国志を面白く読むミニ知識

(1)三国志の主人公は

三国志の主人公は一応、劉備ら義兄弟ですが、彼らは実は狂言廻しに過ぎません。三国志の実際の主人公は、前半が曹操で後半が孔明です。三国志という長編小説は、曹操のピカレスク(痛快な悪党物語)と孔明のトラジィ(悲劇)によって構成されています。  

(2)曹操の飛躍の裏

物語を読んでいると、漢帝国の一部将に過ぎない曹操が、突如として飛躍してくる印象があります。これは青洲兵と言われる、黄巾賊という漢帝国に背いた武装宗教集団の生き残りを曹操が庇護し、自分の戦力としたところに理由がありそうです。曹操は彼らの信仰を保証する代わりに戦力となることを求めた、そんな取引があったのかも知れません。

(3)孔明の真の人物像

物語の三国志では、孔明は様々な奇策を成功させる軍師、戦略家というイメージがありますが、史実を追えば、むしろ堅実な方法と理性的な判断を好む優れた政治家でした。孔明はいわゆる清流派とよばれる思想集団の一人で(曹操もこの仲間です)、法家思想(法による統治をよしとする思想)の持ち主でした。三国志には、漢帝国の儒教思想と清流派の法家思想の相克という側面があります。

(4)曹操と劉備はグル?

これは陳 舜臣(ちん しゅんしん)作の『秘本三国志』の中での推論。劉備が逃げ込むところに曹操は必ず戦争を仕掛けて滅ぼしていくのですが、滅ぼされる側は曹操が攻める前に内部分裂の危機に瀕しています。さて、誰が事前工作を行っているのか、、、

 以上が、行者の三国志入門ガイダンスです。ネタバレって所も随所にありましたが、参考になったでしょうか?

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