« ミルコ快勝!泣ける入場シーン!!【週刊】行者★スポーツ | トップページ | ルー・リードとエアロ・スミスの意外な繋がり【行者のUseLess備忘録】 »

鉄コン筋クリート【 行者の聴いた観た読んだ 】

Tetukon 90年代の漫画界を代表する松本大洋原作の劇場アニメ、鉄コン筋クリート。CGを駆使して丁寧に作られたアニメーションや街並み、背景画は美しく、またストーリー展開もテンポがよく、原作を読んでいない私にも、物語が巧みにダイジェスト化されていることが分かりました。
 本作、アニメ映画化は成功したといえるのではないでしょうか。私も昨年の夏には話題のアニメ映画にえらい目に合わされましたので、リベンジがなったという思いがあります。

 
生意気ながらも純粋な子どもたちと、世を儚(はかな)む中年、悟り澄ました老人。親や、まともな大人はほとんど登場しないのが、松本作品の特徴でしょうか。その意味で思春期的な作品と言えますが、30半ばにして思春期真っ只中の行者としては作品世界そのものも楽しむことが出来ました。


 また
、声優陣も頼もしく、話題性だけで人気タレント選んだというものではありませんでした。独特のアニメ臭さも感じられない、いわゆるアニメ声が苦手な私にもすんなり受け入れられました。宮藤、田中、本木らが良かったが、蒼井優さんアンタ若いのにゲイ、否、芸達者やわ!

 ところで、残念なのは
、ラストあたりの演出。どうも原作自体がそのようらしいのですが、作品のテーマとするところをキャラクターのセリフで説明してしまうシーンは、「機動戦士ガンダム」以来の日本アニメの伝統でしょうか、不必要であるばかりか、せっかくの出来栄えに水を指す結果になったように思います。語らず表現するのが映画ではないかと。

 また、同時に感じたのは作品の世界観が既に「今」のものではないということ。原作が描かれた時期からすれば当然ですが、私の印象では松本作品は
「失われた十年」の一つのシンボルに思えます。荒廃した世界と、いたいけな子ども達が必死で生きる様、そんなムードはもう過去のこと。映画を見終わって「失われた十年」も過ぎにけり、と思った次第です。

 いずれにしても、中々の作品、もうロードショーは終わっていると思いますが、上映館があるなら観に行ってみては?
レイトショー割引で、お得感あり!でしたよ。

|

« ミルコ快勝!泣ける入場シーン!!【週刊】行者★スポーツ | トップページ | ルー・リードとエアロ・スミスの意外な繋がり【行者のUseLess備忘録】 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 鉄コン筋クリート【 行者の聴いた観た読んだ 】:

« ミルコ快勝!泣ける入場シーン!!【週刊】行者★スポーツ | トップページ | ルー・リードとエアロ・スミスの意外な繋がり【行者のUseLess備忘録】 »