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朝まで生TV採点【ガゼッタ・デラ・アサナマ】

nakanaru1  ディベート番組、〈朝まで生テレビ〉での各コメンテーターの仕事ぶりを評する〈ガザッタ・デラ・アサナマ〉。久々なので概説すると、〈ガゼッタ・デラ・アサナマ〉は、どの主張が正しいを判断するのではなく、どれくらい番組の盛り上がりに貢献したかを採点するものです。採点は10点満点、平均的な働きには6.0点を与えます。

 次に各コメンテーターのポジションを説明します。

 【ON】organizer 論戦を取り仕切り、成立させるポジション。朝生は本質的にはバラエティ番組であるので、ただ議論に終 止するばかりでなく、コメンテーターを怒らせたり、怒鳴らせたりするのも【ON】の重要な仕事である。田原総一郎が君臨 するポジションである。

  【LO】lead-off man 当該議論に関して、強い意見、認識を持ち、これを主張して論戦を牽引するポジション。通常司会の 左右の隣に位置する。司会に左に座る者は、その議論について革新的な意見を持つもので、右の座る者は保守的な意 見を持つものが通常のポジショニングである。【LO】は古くは西部邁、大島渚、昨今ではカン・サンジュンなどが務める朝 生の花形である。

  【SP】supporter サポーターは【LO】を補佐し、あるいは専門知識、政治的な立場から論戦に新たな切り口を加え、議論 に厚みを与えるポジション、論戦のデキに大きな影響を与える。競技場で半裸になって応援する人々のことではない。名【 SP】としては、高野孟、栗本慎一郎らを挙げることが出来る。

 【YJ 】yajiu-uma 【YJ 】野次馬は文字通り、論座の末席で野次馬根性を全面に出しながら、突飛な発言によって論戦を かき回しつつ議論の本質を突き、お茶の間から共感を引き出すポジション。小林よしのり、デーブ・スペクターらが有名。

 さて、今回の〈朝まで生テレビ!〉は、

〈激論!天皇〉と題して、女性、女系天皇の是非と皇室典範改正の問題を、賛成、 反対の両派からそれぞれの専門家が徹底討論するとともに、21世紀のあるべき皇室の姿についてまで、議論を深めてゆ くというコンセプト。

 メンバーとその採点は以下のとおり。

【ON】

  田原 総一朗 5.5 比較的専門性の高いテーマを無難にさばいたものの、エンターティメントとして物足りないものがあ った。

〈右コメンテーター〉

【LO】

高橋 紘 (静岡福祉大学教授) 5.0  自著の宣伝をしていては、左のリードオフマンの役割を果たすことは出来ない。

【SP】

小宮山 洋子(民主党・衆議院議員) 5.0  民主党な役割を全うしたものの、論戦の中でしばしば消えていた。終止笑顔は元局アナの職業病か。

高森 明勅(拓殖大学客員教授) 6.5  考古学、歴史学のもとづく専門知識で、論戦に厚みを加えた。

小池晃(日本共産党・参議院議員) 7.0  共産主義者は天皇制に沈黙を保ち、存在感を示した。「私たちの税金に関する問題ですからねえ!」の一言は今回の見せ場の一つ。

清水 建宇(朝日新聞社編集委員) 4.5  天皇家への情緒的な共感を語り、場に水をさした。朝日新聞というポジションを自覚すべきでは?

【YJ 】

鈴木 邦男(一水会顧問) 5.0  理論派右翼もかつての輝きをとりもどせず。論戦をかき回すことは出来なかった。

〈左コメンテーター〉

【LO】

  八木 秀次(高崎経済大学助教授) 6.0  男系天皇制支持の論拠明確にしながら、概ね右のリードオフマンの役割を果たした。口を尖らせ、言いよどむあたりは助 教授の若さを覗かせたが、視聴者によっては可愛いと思った人もあったのではないか。

【SP】

山本 一太 (自民党・参議院議員) 5.5  技術的、具体的議論の展開についていけない場面も。

小林 節(慶應大学教授) 6.5  随所に理論派憲法学者の実力を示した。江守徹と中尾彬を足したようなルックスは無論、TV向きである。

中丸 薫(国際政治評論家) 7.0  要所要所での珍発言が論戦にアクセントを加えた。髪にさしたサングラスの機能を一度伺ってみたい。 

【YJ 】

小沢 遼子(評論家) 5.5  発言は主婦層を代弁するものであったが、それ以上のものではなかった。 

宮崎 哲弥(評論家) 5.0  相変わらずの絶叫調もカラ周りの印象。田原の揶揄へのマジ切れのみが唯一の見せ場。彼の活きるポジションでも起用 を求める。  

 その他、進行の渡辺 宜嗣アナの珍発言も個人的には光るものがあったと思う。器がようやく開眼か

 さて、議論の中で 印象深い箇所を挙げれば、皇太孫あるいは皇太子の成長を幼少の頃から国民が見守ることで、未来の天皇への「親愛の 情」を培われるというくだりである。誰かの発言の中で、天皇への国民感情が「畏敬」から「親愛」に移っているいうアンケー ト結果の報告もあった。

 「国民が見守る」とは何を通してかといえば、TVをはじめとしたマスメディアである。といくことは、戦後はマ スメディアが「象徴」天皇制を補完してきたということになろう。メディアは神をあばくことも、神を造ることも出来るのである。

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コメント

朝生に意見の仕方が解らない

投稿: 岩手山 | 2011/10/22 03:17

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