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ハブvsマングースショー2005【愚考の段】

HAJIME1  鹿児島県がハブを使った料理を名物にしようとしているらしい。なんでも県下の長寿島、奄美大島の島民の食生活を探ったところ、彼らの長寿の理由がハブ酒をはじめとした郷土料理にあるという結論に達したからだ。

ハブが食えるのかと気味悪く思う諸兄もいるだろうが、かの芥川龍之介の名作『羅生門』で蛇肉を売る平安時代の人々が描かれているところを見ると、ハブ肉とて食えない代物ではなかろう。その栄養価、ことにカルシウムは豚肉の約200倍だというのだから、健康食品と言ってもいいだろう。

 さてハブ料理の原材料、

ハブを県ではどのように調達するつもりなのか。やはりハブの養殖などは考えにくいので、山や森などに分け入り捕獲することになるのだろうが、そうなるとハブの乱獲は避けることができない。ハブが乱獲されるとどうなるか、ハブの天敵が増えるのである。

 ハブの天敵、そう『ハブ対マングース・ショー』のマングースだ。身に危険?を感じた私は、奄美大島におけるハブとマングースの分布図、それこそ『シマ』の勢力図を探ろうとググったところ、奄美は予想だにしない、大変な状況であることが分かった。

 人命をも奪うハブの猛毒から島民を守るために、ハブの天敵であるマングースが島内に放たれたのは1979年のことだが、生態系というものを考慮に入れなかったこの愚行が、島の生き物たちに深刻な被害を与えてしまった。

 そもそも自然の調和は繊細にして、その摂理は苛烈である。マングースがハブなどという、危険極まりない獲物をわざわざ狙うことなく、よりイージーに捕食できるエサを選んだ結果、ハブは減らずマングースは増殖してしまったのだ。

 考えてみれば 『ハブ対マングース・ショー』で抗争を繰り広げたハブとマングースは、ショーの中では命を賭けて闘ったが、そもそも親の敵というような間柄ではなかった。いわばローマの剣闘士のようなものだと思えばいいだろう。現在、この名勝負数え歌は動物愛護の観点から行われていない。

 そして彼らの野生でのお付き合いには接点がなく、活動時間を棲み分けて各々が島の食物連鎖の頂点に立ち権勢を振るったのだ。たまらないのは、奄美固有の希少動物達である。奄美の黒ウサギをはじめとした平和な諸君らは、これまではハブ対策に専心していたところが、未体験ゾーンの暴君マングースになすすべもなく捕らえられ、食われてしまったのだ。

 現在、希少種の宝庫、『日本のガラパゴス』奄美大島の生態系は危機に瀕している。国も対策に乗り出し、マングースを『処分』しているようだが、その効果のほどは不明である。

 奄美大島がかつての生態系を取り戻すためには、ハブ酒など造っている暇はない。島全体をコロッセオにして、再びあの闘いを復活させるくらいの大胆な対策が求められるところではないかと【愚考】する次第である。(了)

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