映画『パコと魔法の絵本』レビュー【行者の聴いた観た読んだ】
作家、俳優ら手足れ達による孤独な現代人を癒す寓話。お話はいたってシンプル、ちょっとした驚きもありますが、奇天烈な人々が入院するある病院での数日間の出来事。
むしろシュアーな印象さえ与える阿部サダヲの怪演。確実に笑わせてくれます。愛らしいアヤカ・ウィルソンと、癪だがやはり愛らしい土屋”パンク”アンナ。妻夫木クン、國村氏も良。冗長になりかねない部分をCGを補うのもニクい。
土屋氏曰く「賞とるんじゃね?」とのことだが、かなり濃厚な印象。
ところで、おとぎ話という形式。普遍的な感情、教則な徳目を伝えるのに有効な手法であると同時に、昔話は隠喩としてタブーや陰惨な事件を語り伝えるもの。本作の内奥からは、殺伐とした現代の人間関係や、本源的な人の寂しさが浮かびあがります。
まあ、いずれにしてもいい作品。涙腺のゆるさに加齢を感じます。意中の人と連れ立って行くなど悪事にもご利用ください。涙GET、堅いですぜ。
余談ながら、ガンダム、エヴァ、ケロロなどなどアニメ関連の味付けが少々見られる本作。連邦の制服を着た黒人?カリビアン?は、むしろリアル。ジッサイ、肌の色の違うオタ
クも増えているんでしょうねえ。OH!WORLDWIDE!
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